血糖値と健康の深い関係!ダイエットや心身の不調にも影響するってホント?
近年、健康意識が高まる中で「血糖値」という言葉を耳にする機会が増えました。しかし、具体的に血糖値がどのような影響を及ぼすのか、理解している人は意外と少ないかもしれません。今回は、医療従事者目線で血糖値の基本からダイエット・健康への影響、さらには実生活での管理方法まで詳しく解説します。
血糖値とは?
血糖値とは、血液中のブドウ糖濃度を指し、エネルギー供給の重要な役割を担っています。一般的に、空腹時の正常値は70~99mg/dL、食後は100~140mg/dLとされています。血糖値が高すぎると「高血糖」、逆に低すぎると「低血糖」となり、それぞれ体に影響を及ぼします。
高血糖の影響
- 動脈硬化のリスク増加
- 糖尿病発症の可能性
- 疲労感や倦怠感
- 口の渇きや頻尿
低血糖の影響
- めまいや冷や汗
- 動悸や手の震え
- 集中力の低下
- 情緒不安定(イライラ・不安感)
血糖値とダイエットの関係
ダイエットと血糖値の関係は非常に密接です。血糖値が急激に上昇すると、インスリンが大量に分泌され、余分な糖が脂肪として蓄積されやすくなります。そのため、血糖値を安定させることがダイエット成功のカギとなります。
血糖値を安定させる食べ方のコツ
- 食事の最初に葉物野菜を食べる
- 白米より玄米や雑穀米を選ぶ
- GI値(血糖値上昇指数)の低い食品を選ぶ
- 糖質を摂る際はタンパク質や脂質と組み合わせる
- 食後に軽い運動を取り入れる
血糖値と眠気の関係
「食後に眠くなるのは血糖値のせい?」とよく言われますが、実は血糖値の上昇そのものが原因ではありません。食後は消化のために血液が胃腸に集中し、血圧が低下することで眠気が引き起こされることが多いのです。水分補給や軽い運動を取り入れることで、食後の眠気を防ぐことができます。
血糖スパイクとは?
「血糖スパイク」とは、食後に血糖値が急上昇・急降下する現象のことを指します。この状態が頻繁に続くと、血管へのダメージが大きくなり、動脈硬化のリスクを高めるだけでなく、肥満や糖尿病の原因にもなります。
血糖値を測定するメリット
- 自分の食事や生活習慣が血糖値にどう影響するか把握できる
- ダイエットや健康管理に役立つ
- 血糖スパイクの有無を確認できる
最近では、医療機関だけでなく、一般の人でも利用できる持続血糖測定器(CGM)「FreeStyleリブレ2」などのデバイスが登場し、手軽に血糖値を管理できるようになっています。
まとめ
血糖値は健康のバロメーターであり、ダイエットや生活習慣病の予防にも重要な役割を果たします。食事の選び方や生活習慣を工夫し、血糖値を適切にコントロールすることで、健康的な体を維持しましょう。
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