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長引く咳に要注意!医療従事者が教える原因と正しい対策
寒くなると、のどの違和感や咳が出やすくなります。しかし、咳には「止めないほうがいい咳」と「止めるべき咳」があることをご存知でしょうか?ここでは、長引く咳の原因と適切な対処法について、医療従事者の視点で詳しく解説します。
咳はむやみに止めないほうがいい?
咳は、異物を排除するための防御反応です。のどのイガイガや風邪による咳は、ウイルスや細菌を体外へ排出する役割を果たしているため、むやみに止める必要はありません。特に、痰を伴う咳の場合は、去痰薬で痰を出しやすくすることが効果的です。
2週間以上続く咳は要注意!
風邪による咳は通常2週間以内に収まりますが、それ以上続く場合は別の疾患が疑われます。特に、咳喘息や肺炎、結核などの可能性があるため、専門医の診察を受けることをおすすめします。
咳が長引くときのチェックポイント
- 夜間や早朝に咳がひどくなる
- 咳が1カ月以上続く
- 呼吸時に「ヒューヒュー」「ゼーゼー」という音がする
- 運動後に咳が出る
- 風邪が治ったのに咳だけ続く
咳喘息を診断するためには?
咳喘息は、咳が長引く最も頻度の高い疾患のひとつです。診断には、肺機能検査や呼気中一酸化窒素濃度測定(FeNO)が用いられます。咳喘息の30%は喘息へ移行するため、早期に吸入ステロイドで治療することが重要です。
咳を防ぐための生活習慣
- 感染症の予防:手洗い・うがいを徹底し、インフルエンザワクチンを接種する
- 室内環境を整える:加湿器を使用し、湿度を50~60%に保つ
- アレルゲン対策:掃除をこまめに行い、寝具の洗濯を習慣化
- 適切なマスクの使用:飛沫防止、のどの乾燥防止に役立つ
- 十分な睡眠とバランスの良い食事:免疫力を向上させる
まとめ
咳は身体の防御反応として重要な役割を果たしますが、長引く場合は医療機関を受診し、適切な治療を受けることが大切です。日頃から生活習慣を整え、予防対策を実践しましょう。
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